『シーモアさんと、大人のための人生入門』(2014・アメリカ)

 

Today is #WednesdayWatching

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毎週水曜日は映画を観る日。

 

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シーモアさんのレッスンは優しくて、温かい。
ピアノと一緒に、人生のいろいろなことを教わっているような気分になる。

 

シーモアさんと、大人のための人生入門』(原題:Seymour: An Introduction)はイーサン・ホーク初のドキュメンタリー映画。アーティストとして、一人の人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークは、ある夕食会で当時84歳のピアノ教師、シーモアバーンスタインと出会い、彼のドキュメンタリー映画を撮ろうと決める。

ピアニストとしての成功や恋のエピソード。朝鮮戦争従軍中に、戦地にピアノを運んでもらい、ピアノ・リサイタルを行なったこと、仲間を失ったこと。自分が目指すものと、聴衆が求めるものの溝が埋まらなかった葛藤、舞台に出ることの恐怖心。
決して平坦ではなかった人生を、美しいピアノの音楽ともに語ってくれた。

 

音楽と人生は相互に作用する、という言葉がとても心に留まった。 それは演奏家だけでなく、聴き手である私たちにとっても同じこと。
その日その時で聴きたい音楽が違うように、生活や環境、周りの人間関係に少しずつ変化が出るに連れて、自分にとって心地の良い音楽も変わっていく。
音楽はきっと、人生の縮図だと思う。

 

じぶんの心と向き合うこと、シンプルに生きること、成功したい気持ちを手放すこと。
積み重ねることで、人生は充実する。

 

彼が「どの曲よりも美しい」と語っていた、シューベルトのセレナーデを聞きながら、余韻に浸ろうと思う。

 

 

心で弾くピアノ―音楽による自己発見

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